仲良し夫婦研究家のAKI(夫)です。
私が30代の頃(20年以上前)のお見合いは、今の結婚相談所のお見合いとは似ても似つかないものでした。同じ「お見合い」という言葉を使ってはいけないのではと思うくらいです。
近所の世話好きなおばさんが仲介役になってくれて、お互いに写真と釣書を交換し、気に入ればお見合いをするという流れです。お相手の方に電話して、お会いする場所(大概は喫茶店ですが)と日時を決めます。そして、お見合いをします。その後、世話をしてくれたおばさんに、意向を伝えます。まあ、ここまでの流れは、ほとんど変わりませんが、その後が大きく違います。ここで「気に入った」と伝えると、その後、お付き合いが始まるかというとそうではなく、もう結婚が決まったと同じで結婚に向けて話が進んでいきます。つまり、しばらくお付き合いして決めるという概念がありません。
今の結婚相談所は、期間の上限はありますが、お付き合いを経て(しかも複数の方と並行してお付き合いができ)、結婚するかどうかを決めます。お見合いは、お付き合いをするかどうかを決めるための最初の出会いにしか過ぎません。昔のお見合いのイメージを払拭するためにも「お見合い」を別の呼び方にした方がよいのではと思っています。例えば「ファーストコンタクト」というのはどうでしょうか。
呼び方はさておき、お付き合いをした上でお相手を見極めていくことができるので、今は、いいシステム(仕組み)になっているなぁと思います。
もう一つ昔と今の違いで大きいのは、お相手の選択肢の数です。昔は同じ町内とか隣の市町村といった地域が限られた出会いでしたが、今の結婚相談所は、大手ですと全国約6万人の方が登録されておりますので、かなりの人数の方と出会える可能性があります。昔、毎朝、同じ通勤電車に乗っていた方とお見合いをしたことがあり、お見合いの翌日、ホームでお会いした時に何かバツが悪い思いをしました。今では、広範囲の方とお見合いができますので、お付き合いに至らない限りは、その後お会いすることはないと思います。お見合いの時点では、苗字しか知りませんし、連絡先も分かりませんので、連絡を取り合うこともできません。
そういう意味でも、今は、いいシステム(仕組み)になっているなぁと思います。
更にもう一つ大きな違いがありました。昔は、異性に縁遠い人の親がお見合いを主導していましたので、いわゆるモテない人というイメージがありましたが、今は本人が自ら望んで相談所に入会し、自分のライフスタイルにあった結婚相手を真剣に探す場へと変わってきています。
そういう意味でも、今は、いいシステム(仕組み)になっているなぁと思います。
by AKI