仲良し夫婦研究家のAKI(夫)です。「ありのままの自分でいられるパートナーシップ」を夫婦でお手伝いしております。

138億円前にビッグバンが起こり、そこから時間と空間と光(エネルギー)が誕生したらしいのですが、何故、ビッグバンが起こったのか? 宇宙誕生の前は何があったのか? あるいは何もない「空」だったのか? といったことにとても興味があります。

科学的な知見、哲学的な知見、宗教的な知見と色々とあると思いますが、全ては観念、物語であり、何を採用するか一人ひとりの好みのように思います。

私には、色々ある物語の中で、好きな物語があります。

それは、ビッグバンが起こる前は、動きのない静止した状態であり、また、永遠無限で区別のない状態であり、全ては一つであった。数字の0(ゼロ)のイメージですね。数字の意味としては「何もない」けれども、0(ゼロ)という一つの数字でもあります。

それが、138億年前に突如、時間と空間と光(エネルギー)ができた。空間ができると区切ることができ、区切ることで中心ができる。その中心の感覚を意識という。意識とは「私は今ここに存在する」という感覚のことです。

何故、時間、空間、光(エネルギー)ができたかと言うと、「愛したい」「愛し合いたい」と思ったから。一つだったものが分離して個となって、私とあなたが存在するようになり、そして動くことができるようになったからこそ、お互いに「愛し合う」ことができるようになったわけですね。

私はある方からこの話を教えてもらい、それ以来、自分の誕生物語としてこの物語を採用していますし、この物語が大好きです。

もともと一つだったものが分離し、そしてそれを思い出して、もとの一つへと戻っていく旅を続けている、というのがこの物語です。

分離して個となったことでお互いに「愛し合う」ことができるようになりましたが、一方、個となったことで「孤独」が生まれました。

「孤独」はあらゆるネガティブな感情の根っこです。例えば、「怒り」はその元には「悲しみ」があり、「悲しみ」の元には「孤独」があります。

その「孤独」を癒やすために、周りに優しさや賞賛・承認を求めたり、もっともっとと物を求めたりします。

私達は「孤独」を癒やすために生まれてきたのではなく、「孤独」というリスクがありながらも「愛し合う」ために生まれてきたのだと教わりました。「例え傷付いたとしても愛し続けていく。他人という名の自分を愛して、受け入れていく」ことが人生であると教わりました。

この「愛したい」「愛し合いたい」というのが、私達の本質的な願いであるならば、パートナーシップというのは、本質的な願い通りに生きていく上ではとても大切なことだと思います。

ここで言うパートナーシップは、男女間に限定するものではありませんが、特に男女間のパートナーシップは、「愛し合う」ことの基礎になる経験ができるのではないかと思います。

パートナーを愛すれば愛するほど、パートナーが亡くなった時の悲しみは深く、孤独感も深くなります。だから孤独を避けるためにパートナーと深い関係にならなければよい、という考え方もあります。でも、私はパートナーを深く愛することを選びました。

「孤独」というリスクがありながらも「愛し合う」ために生まれてきたわけですから、私の選択は、私の本質(魂)の選択だったんだなと気づきました。

by AKI