結婚に向けて、親からの自立は重要なポイントです。
親からの自立は、身辺自立、経済的自立、社会的自立、精神的自立です。
身辺自立は、身の周りのこと。経済的自立は、生活していくために必要な収入と文字通りわかり易いですね。社会的自立は、自分の所属する集団に適応し、他者と人間関係が築けることです。
精神的自立は、計り難く大きな課題です。
「えー、もうこの大人になってお母さーんなんて言わないわよ」というところですが、幼児期にお母さんを求めていた感覚と違って、親の支配からの自立という意味になります。
「支配」という表現は、少し大袈裟な感じもしますが、気付かない間に抜け出せなくなっているのが、難しいところなのです。
昔は、兄弟姉妹も多く親は一人ひとりに構っていられませんでしたが、核家族に変わり兄弟姉妹も少なくなり、子供への期待が大きくなっています。
親は「老後の面倒を見て欲しい」と、自身の希望のために子供には早く結婚をし、子育てを一段落して欲しいと思うものです。
ついつい子供の人生に口出しをしたくなります。
口出しをしなくても雰囲気で「老後の面倒は見てくれるわよね」と、言葉にしないメッセージを発していたりもします。
息子なら大人しいお嫁さんがいいでしょうし、娘ならマスオさんになってくれるお婿さんがいいでしょう。
親の希望や言動に左右されず、自分の人生に納得できる選択をすることが精神的自立です。
精神的自立がとても難しいのは、知らず知らずの間に反応してしまうからです。
親と向き合い、親の希望なのか自分の思いなのかをしっかり見極めて、精神的自立を目指しましょう。
親の老後は、親が困らないようにできる限りのサポートをするのであって、全面的な介護は難しいです。
親からの精神的自立を学ぶことで、結婚生活も自立し必要な場面では支え合う、程よい関係性を築いていくことができます。お互いに尊重し折り合いをつけていくと、無理をしないので毎日明るくとても楽しいですよ。
by ISA