結婚におけるリスクというと何といっても離婚とそれによる貧困ではないでしょうか。
離婚で母子家庭になることで貧困に陥るという話をよく聞きます。
今は、3組に1組が離婚をする時代です。
リスクについて、考え備えておくことは心の準備ができてリスクの回避にもなります。「備えあれば憂いなし」ですね。
一般的にリスクへの対応の仕方として、4つの方法があります。「リスクの低減」「リスクの回避」「リスクの移転」「リスクの保有」です。
(1) リスクの低減
リスクの発生の可能性を下げることですので、離婚にならないように、予めできることに取り組んでおくことです。
(2) リスクの回避
リスクのある可能性のあることはやらない、という選択で「結婚しない」ということですね。
結婚しなければ離婚もしないのですが、こちらを選択すると、どんな自分(欠点も含めて)も表現できる密着した家族といった関係性が親だけになり、老後の寂しさや孤独死と向き合うことにもなっていきます。
(3) リスクの移転
保険を掛けるということですが、私の知る限りでは、日本において「離婚保険」は、今のところありませんね。たとえ保険ができたとしても少し費用が賄える位で、離婚後の大変さがなくなるわけではありません。
(4) リスクの保有
何もせずに、リスクも許容範囲として受け入れてしまうことです。離婚することになったら、その時はその時で受け入れるということで、多くの人はこの「リスクの保有」かなぁと思っています。
この4つの中で、「離婚」というリスクへの対応を考えると、「(1)リスクの低減」が一番、望ましいように思います。
では、「離婚にならないように予め取り組む」というのは、何をするといいのでしょうか?
離婚原因の第一位は男女ともに「性格が合わない」ことです。人はそれぞれ生まれも育ちも違いますので、性格が合わないのは自然なことなのかもしれませんが、その違いはなるべく軽減したいものです。
できる限り、相性のマッチングした方と「結婚」できるといいですよね。
相性を考えて、エゴグラムなどの性格マッチングなどを活用するとよいです。
エゴグラムとは何か?
エゴグラムは心理学の「交流分析」がベースになっています。交流分析とは、米国の精神科医エリック・バーン氏が創始者で「互いに反応し合っている人々の間で行われる交流を分析する」というものです。
その反応パターンを5つの自我状態で表現しています。
5つの自我状態の高い低いが、その人の個性や性格となります。
親(①父親的、②母親的)・③大人・子供(④自由な心、⑤従順)の5つの「自我状態」をグラフ化して表したものです。
自我状態とは何か? 子供の頃からの経験によって形作られたその人の個性や性格のことです。 エゴグラムの方法は、5つの自我状態に関するいくつかの質問に答え、グラフにしていきます。自分の個性や性格を見える化できるため、自分を望む方向に変えていくための指標にもなります。今の自分をより成長させ、他人との関係や交流を改善するなどの目的で使います。
もちろん、婚活には必須アイテムです。
性格や個性は、十人十色、一人ひとり違います。私達は、同じ場面に遭遇しても異なった捉え方をしますね。
例えば
① 父親的 親の自我状態で、厳しく規則を重んじることが強い方。
② 母親的 親の自我状態で、お世話をする優しい面が多い方。
③ 大人の自我状態 理論的、論理的に考え判断することがいろんな場面で多い方。
④ 子供の自我状態 天真爛漫で大はしゃぎ。感情表現が素直な方。
⑤ 子供の自我状態 従順で、感情表現が苦手。周りに合わせて誰に対しても協調される方。
それぞれをグラフ化すると、それぞれの特徴がわかりやすく見える化できます。特徴なので、良い悪いではありません。お互いの特徴に差が大きすぎるとミスマッチということになります。 例えば、厳しく規則を重んじることが多い男性と、天真爛漫で「うわー」とはしゃぐことが多い女性とでは、いつも喧嘩ばかりになってしまうのではないでしょうか。
お互いに補い合うこともできますので、一言で合う合わないと決めることはできませんが、自分の特性特徴を知っておき、相性を意識するのは、生涯を共にする方とのお付き合いでは必要なことだと思います。
相性も良い相手とカップルになり(結婚でき)次に考えるのは、男女の脳の違いです。結婚生活やお付き合いが長くなった恋人との関係性を深めるのには、男女の脳機能の違いを知っておくと役立ちますよ。
男性は、一般的に女性の長々としていて結論がないまま話しが変わっていくのは苦手で、ついていけないものです。
出会って間がない頃は、気を遣っているためよく聞いてくれるのですが、気遣いがなくなっていくと結論が分からない女性の話は、イライラするものです。
気遣いがなくなるというのは、関係性が深まるという変化をしたのですが「こんな人ではなかったわ。彼(夫)は、付き合い始めた頃と変わったわ」なんてことをよく耳にしますよね。いえいえ彼(夫)が変わったのではなく、関係性が変わったのです。
気遣いがなくなると、お互いの関係性が深まっていく。「ドキドキする恋」を卒業して「全てを受け入れる愛」へと深めていく時期ですね。
そこで、男性と女性、脳機能の違いを理解しておきます。
男性は、左脳が優位です。左脳とは、理論的に考えたり計算したりする時に優位に働いている脳の機能です。男性は右脳、左脳どちらかの脳を働かせ、特に左脳が優位なので、一つのことをつきつめて考えることが得意な脳ということです。
一方、女性は、右脳と左脳をつなでいる脳梁という部分が太いため、右脳と左脳の両方が優位に働いているという特徴があります。イメージしながらのおしゃべりですので、感性が働き結論をあまり意識しないものです。
本来、脳の働き方が違うので男性と女性は、合わないものだということを知って、関わり方を考えていくといいですね。
男性は、何の話なのか結論がないまま進んでいくと、何の話?と不安になるようですよ。
本当は、まず結論から言ってもらって、その後に経緯などを話すと聞きやすいのですが、これだと仕事モードのようで、今度は女性の方がストレスですね。
女性は、起きたことを順序立ててストーリーで話すことで、自分の中で感情を発散し整理されていきます。気持ちを聞いてほしいので、結論も曖昧です。
では、どうすればよいのか?
男性からすると、その話が大事な話なのか、そうでないのかが分かるだけでも安心します。安心できると落ち着いて聞くことができます。
話の冒頭で、「しょうもない話だけど」とか、「大した話じゃないんだけどね」など、枕ことばを入れると、男性は構える必要がなくなりますので、聞きやすくなります。
いい忘れても大丈夫!雑談の時は、「男性は、結論のない話は苦手だったな。上の空でもOKよ-ん」という気持ちで話し、大事な話の時は、話し始めて上の空なら「○○の話なんだけど」と、何の話なのかを途中でも構わないので、伝えることを思い出して下さいね。大事な話は、男性もスイッチを入れて聞いてくれるようになります。
男性は、何の話かわかないだけで不安になり、とても繊細だということですね。繊細な一面を理解し相手の立場を考えコミュニケーションを取ることで、より良くより深い関係性を築いていけるようになります。
2、3を知った上で、相手の話をよく聴くと、仲良く過ごせるのは当たり前といってもいいぐらいです。
本来私達は、人に理解しわかって欲しいもの。聴いてもらい、こちらも聴くということは、お互い様ですね。
家族がよく話を聴いてくれて、深く理解してくれるのなら家に早く帰りたくなりますよね。男性が居酒屋やスナックでフラリーマンをするのは、家に帰っても理解してくれる家族が誰もいない時です。
「女性の気持ちは、どうなのーー」と言った声が聞こえてきそうですね。
そうです、そうです。女性は働きながら家事までとなると心も体も、もちませんよね。
家事を快く分担するため、自分の希望を聞いてもらうためにも、聴く力は100人力なのです。
聴くというのは、相手を共感的に理解して聴くということです。文字にすると簡単ですが、実際にやろうとするとちょっと難しいものがあります。全てを共感的に聴くのは無理なことなので、何回かに1回で構わないという気持ちで気楽に始めて下さい。
3回に1回「そうね。そうそう。うんうん」と、否定せずに聴くことからなら可能だと思います。
全く相手の言うことに同意できない時は、「あなたは、そうなのね」という気持ちで否定せずに聴いていると、相手の心は穏やかに落ち着いていきます。落ち着いてくると、今度はこちらの話、結論がない話も聴いてくれるようになります。
落ち着いていると「○○してもらえるかな」と、希望を伝えた時「いいよ」と受け入れてもらえるのです。「○○してよ」と命令口調で言うのは、受け入れてもらえないのでご注意くださいね。
受け入れてもらった時も必ず「ありがとう」と感謝を伝えると、次にもやってもらいやすくなり、段々とやることに慣れていきます。ここが肝心! 段々やることが習慣になれば、言わなくてもやってもらえるようになります。
ここが狙いです。しめしめ。(笑)
相性が違い過ぎると、やってもらいたいことも「何それ?」と理解し難いものになりますので、2の相性が良いこと、3の男女の脳の違いを理解してしておくことが必須になりますね。相性も良く、男性の脳の特徴を理解して関わっていくと、仲の良いカップル、夫婦が増えていくと思います。それを思うと、とっても楽しみです。
*わかっていてもコミュニケーションは難しい場合があります。そんな時は、聴く力をつけておくと強みになります。少しレッスンを行うことで、感じが掴めていきますよ。 聴き上手レッスンのお申込みお問い合わせはこちら