「なかなかいいご縁がなくて」というように「ご縁」という言葉はよく使われています。でも、結婚できないのは本当に「ご縁」の問題なのでしょうか。
仏教で「縁起」という言葉があります。すべては何らかの直接原因の「因」と、間接原因の「縁」が互いに関係しあって生滅しているということです。花の成長に例えるならば、種まきをするのが「因」であり、太陽の光が「縁」、花が咲くことが「生滅」ということです。
「縁」というのは太陽のようなものですので、「ご縁がない」と言うことは、「太陽がない(日照が少ない)」と言っているようなものであり、自分では何ともしようのないことです。それよりも「因」の方、つまり、種をまく方に意識を向けて、自分ができることをした方が結果につながります。
自分ができることに意識を向けている人は「ご縁」という言葉をあまり使わないように思います。
婚活をしている人にとって「ご縁」という言葉は、自分が行動できているかどうかのバロメーターのようなものかもしれませんね。
by AKI