仲良し夫婦研究家のAKI(夫)です。「ありのままの自分でいられるパートナーシップ」を夫婦でお手伝いしております。
夫婦間では「会話」がとても大切になりますが、その会話の中でパートナーから「悩み」を聞くことがあります。
パートナーの「悩み」を聞いた時、ついやってしまうのが「余計なアドバイス」です。これ無意識にやってしまうんですよね。悩みを真剣に聞けば聞くほど同じような気持ちになり、何とかしたいと思えば思うほど、自分だったらどうするかなと考えてしまい、よかれと思ってついアドバイスしてしまうんですよね。
でも、パートナーはアドバイスが欲しくて話をしているわけではないんですよね。ただ話を聞いて欲しい、一緒にいてほしいんですよね。勿論、悩みは解決したいと思っているけど、その答えは自分で見つけたいんですよね。
では、どうしたら、余計なアドバイスをせずに、ただ黙って聞くことができるか、ということです。また、どうしたら、余計なアドバイスをせずに、悩みの解決に少しでも役立つことができるか、ということです。
最近は、次のようなことを心掛けています。
まず、悩みを持っている人は弱い人、助けが必要な人、ではないということです。人の本質は「生命(いのち)」そのものであり、この「生命(いのち)」は宇宙の万物を動かしている凄いものであること。また、悩みの答えはその人自身の中にあり、その人の無意識が知っている、ということです。
こう考えますと、答えは相手の中にあって無意識が知っているわけですから、こちらが余計なアドバイスをしなくていい、むしろしない方がいい、ということになります。
ですから、こちらは相手が話しやすいようにして、ただ聞く。例えば、「そう」とか「うんうん」とか「へー」とか「なるほど」といった単純な応答をしながら、ただ聞くということです。
そして、相手が自分の中にある答えを見つけやすいように、こちらは鏡になった気分で聞く。鏡というのは、写る角度によって見え方が変わるものですので、相手の写り方がいつもとはちょっと違う角度になるようにして聞く。
どういうことかというと、ちょっとだけ質問をするということです。質問というとつい原因を探したくなって「どうして?」「なんで?」とか聞きたくなってしまいますが、これは封印です。原因の方にいくと、「誰々が悪い」とか「自分のここが悪い」という迷路にはまってしまいます。そもそも原因なんて特定できませんし、仮にできたからといって過去には戻れません。
その替りに、「それで、どうなるといい?」とか「どうしたい?」とか、解決につながる方面の質問をしていきます。ある状況を「問題」と思うと、それに囚われてしまい、「問題が無くなったらいい」とか「問題を無くしたい」ということで「問題」にずっと焦点が当たってしまい、逆にそこから離れられなくなります。それよりも「どうなりたいか」の方に焦点を当てる方が解決に向けて動きが生まれます。
そして「ちょっとでもできたことってある?」とか「ちょっとでもマシな時ってある?」といった、解決のための光(暗闇の洞穴から見える光のようなもの)を見つけるための質問をしていきます。解決の欠片(かけら)が見つかれば、それがもっと増えるように行っていけばいいわけですね。
この質問のよいところは、悩みの詳細がよく分からなくてもできるというところです。
このような聞き方は、パートナーが自分自身で答えを見つけていくために役に立てるのではないかと思っています。
とはいえ、「言うは易く行うは難し」で、実際には相手の話に巻き込まれて、ついつい無意識に「こうしたらいいんじゃない」なんて言ってしまうんですけどね。その度にパートナーから「アドバイスはいらないのよ」と言われ、「ああ、いかん、いかん」と反省している私です。
by AKI