仲良し夫婦のコツその3は「聴くスキルを身に付ける」です。
 世の奥様方の不満として、ご主人が話を聞いてくれないというのは結構多いのではないでしょうか。特に女性は自分の話を聞いてもらいたいものですが、男性の方は結論が分からない話を長々と聞けないといったところでしょうか。また、夫婦は育ってきた環境が違いますので、一緒に生活していくためには何かと折り合いを付ける必要が出てきます。折り合うためにはお互いに相手を理解する必要があり、そのためには相手の話をよく聞く必要があります。夫婦でうまくやっていくには「聞く」ということが重要になってきます。夫婦の話は、事実や状況だけでなく、気持ちも含まれていますので、漢字としては心を傾けて聞くという意味の「聴く」の方になります。感情や気持ちを大事にして聴くことができると相手の心が開かれてきますので、二人の親密度が高まり仲が深まります。とはいえ、人の話はなかなか聴けません。聴くためにはスキルが必要であり、少し訓練が要るからです。訓練というと面倒だなを思うかもしれませんが、少しの訓練をすることで、「こころ安らぐ家庭」という素敵な世界が開かれますので、やらないのは勿体無いです。

 具体的にどうするかですが、会話にはSパターンとTパターンがあります。自分主導で会話することをSパターン(スタンダードコミュニケーションパターン)と言います。通常の会話パターンです。Tパターン(セラピューティックコミュニケーションパターン)というのは相手主導の会話です。相手の思いや感情に沿って会話することです。夫婦の会話ではこのTパターンを使います。

 Tパターンで会話する時に大事なのは、余計なアドバイスをしない、議論をしないということです。批判や説教なんていうのはもっての他です。アドバイスをしたいと思った時点で、もうそれは自分主導になっているということです。相手はアドバイスを求めているわけではありません。ただ、話を聴いてほしいのです。

 Tパターンでもう一つ大事なことは、相槌を打つことです。「うんうん」とか「なるほど」といった短い言葉です。相槌を打つことで、ちゃんと聴いているよということを相手に伝えることができます。相槌の言葉で重宝するのは「そう」という言葉です。「そう」という言葉は、トーンや言い方を変えることで相手の感情や状態に合わせたり、自分の気持ちや考えを表現できたりします。例えば、相手の話に対して、「ふーん、そうなんだ」と思えば「そーう」、「私も同感」と思えば「そうそう」、「へー」と驚いたならば「そーう⤴︎」、相手が悲しそうならば「そう⤵︎」、「本当にそうなの?」と疑問に思えば「そう⤵︎お⤴︎?」という感じで、とても使い勝手のよい言葉です。私はこれを「そう」の五段活用と呼んでいます。

 夫婦でお互いにTパターンというものを知っておくとケンカの未然防止にも役立ちます。例えば、
AKI「お碗の縁に昨日の食べ物のカスが付いてるよ」
ISA「とったらええやん」
AKI「・・・・・」
となるところを、
AKI「Tパターンでお願いします」
ISA「そうよね」
となります。ケンカに発展する前に寸止めできるわけです。

 人は自分の話を聴いてもらいたいものです。そのためには、まず自分から先に相手の話を聴くことです。何事も先払いです。まず相手の話を十分聴いて,それから自分を話を聴いてもらいましょう。

≪仲良し夫婦のコツ10ヶ条≫
1.ちょっとしたケンカもリセットできる習慣
2.スキンシップ
3.聴くスキルを身に付ける
4.自分の時間・空間を持つ
5.会話の時間を持つ
6.ちょっとしたことにも「ありがとう」
7.しっかり働いてしっかり稼ぐ
8.愛される前に愛する
9.親よりもパートナーを優先する
10.パートナーは対等と心得る

by AKI