FAP療法では、「心に聞く」という方法があります。無意識さんに繋がる方法の一つで、無意識さんに繋がるということは、本当の自分に繋がることでもあります。
母親の支配に疲れたら、無意識さんと繋がってどんどん楽になって下さいね。心が軽くなる方法でもありますので、試してみて下さい。
本来の自分の感覚である「無意識さん」とつながる感覚を感じとりながら、今、気になっていることを聞いていくという方法です。
単純に自分の心に問いかけ、心の声を聞いていくのですが、実際に音として聞こえるわけではなく、感覚的に捉えていきます。
感じ方も人それぞれです。イメージのように浮かんできたり、一文字で浮かんできたり、体感覚の場合もあります。
具体的なやり方は「心よ」とタグをつけて聞いていきます。心の中だけでの問いかけでも構いません。
どんな風に聞いていくのか?
【問いかけ方】
「心よ。私を助けてくれますか?」と問うてみて「はい」の感じや「はい、助けてくれます」など、どんな感じがするか静かに待ちます。「はい」など肯定的な返事の感覚なら次に、「いいえ」など否定的な感覚の場合はこちら
次に
「心よ。今私は、○○が気になっています。これは、私の感覚ですか?」と気になっていることを聞き、まず自分の感覚かを聞いてみます。案外、親の感覚や他者の感覚をミラーニューロンで受け取っている場合があるからです。
(ミラーニューロンとは、相手の行動を見て、自分自身までも同じ行動を取っているかのように反応する脳神経細胞の一つです。イタリアのジャコモ・リッツォラッティらによって1996年に発見されました)
次に
「心よ。これは、○○さんの感覚なので○○さん(オリジナルの場合はオリジナルに)にお返し下さーい」と言ってお返しします。「お返しする」と言うのは元に戻すだけですので、相手の調子が悪くなるわけではありませんので、安心してお返していきます。
お返ししてから改めて「心よ。○○なのは、どうして?」と気になることを聞いてみます。
また、ダイレクトに「心よ。私が私のためにできることを教えて」とか「私がやりたいことを教えて」と、聞いてもいいですね。
それに対して答えが浮かんで来たら「心の答え」の通りにまずは従ってみます。難しいことではなく、非常にシンプルなことが心の声でもあります。
「のんびりとドラマでも見ようか」とか「身体にいい料理でもを作ってみようか」など、その答えに従ってみると疲れが解消されて落ち着いていきますよ。
「やりなさい」とか「やらなければならない」というのは、自分の「心の声」ではなく親(身近な存在の方)に植え付けられた暗示のようなものです。
「こうするべき」という感覚の答えの場合は、自分の心の声ではないと思って下さいね。「こうしてみたらどうかな」だったり「こんな感じかな」と言ったふんわりとした優しい答えが自分の心の声ですよ。
【質問に「いいえ」の答えや「・・・」と全く、答えが返って来ない場合は】
邪魔の排除を行っていくのですが、邪魔って何でしょう?
「無意識さん」の感覚に触れるのを邪魔するのが、良い悪いに縛られた「あるべき論」のような判断です。親から入れられてしまった「こうあるべき」といったものが暗示のように入り、自由に自分の人生いきることを親の価値観によって支配されるようなものです。「邪魔」という表現がピッタリでしょう?(笑)
「無意識さん」は、生命維持のために働く本能や感性、感覚などの働きです。それに対して、考えたり良い悪いと判断したり評価する脳の働きが「意識している心」です。
私達が生まれた幼少期では、感覚的な「無意識さん」の働きだけですが、成長するなかで、判断したり考えたりすることを学んいきます。その時には、まず親から学びますので、親の価値観の影響は大きいものです。
親から肯定的な関わり方をしてもらえると「自分はこれでいい」と自信が持てますが、否定的な関わり方の親の元で育った場合、親の顔色を伺い自分の感覚は我慢したりして抑えてしまいます。
幼少期の頃は、自由で親に気を遣わなかったという場合も、成長するなかで周りの評価を意識していると自分の感覚が後回しになり、わかりにくくなる場合があります。
自分の感覚に自信が持てず、無意識のうちに親や周りの評価を基準に自分の在り方を決め、それが自分の感覚だと思うようになってしまいます。
親や周りの影響を受けた「やらなければならない」という判断で、たまたま上手くいかなかった自分を責めないためにも「邪魔」という表現はピッタリですね。
自分の感覚を取り戻すために「邪魔」を排除していきます。
「心よ。私と心との間に邪魔はありますか?」と聞いてみます。
次に
「心よ。その邪魔は誰ですか?」と聞いていきます。ハッキリしたくない場合もあります。その場合は「オリジナル」とします。
次に
「心よ。その邪魔を排除して下さい」「心よ。排除できたら教えて下さい」これだけでいいんですよ。
排除してから、気になることの質問をもう一度行います。
「心よ」は、「無意識さん」です。「無意識さん」は「しなければならない」といった強制や判断がないので「心よ」とタグをつければ、何を聞いても大丈夫です。
答えに否定形が入らないので、もし、否定的な答えの場合は「本当に心なの?」と疑い、先程の「邪魔を排除して下さい」を行います。
どの問いかけにも「心よ」とタグをつけて問いかけます。
始めは、感覚がつかめない場合があると思います。今まで、自分の感覚の声、本当の自分の声を聞いてこなかっただけですので、焦らずに問いかけて下さいね。
また、始めから問題点や悩み事の答えよりも簡単な質問から慣れていくといいですよ。
例えば
「心よ。今日のランチは何が食べたいかなぁ?」とか「心よ。ランチは○○と○○のどっちがいい?」と2択の方が選びやすいと思います。「心よ」とつけるだけで「こう聞きかなければ」という気まりはないので、自由に練習し焦らずに淡々と続けていきます。
母親の支配から自由になって、自分の人生を歩んで下さい。
by ISA
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FAP療法を知るための本(とても分かりやすく書かれています)
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