仲良し夫婦研究家のAKI(夫)です。

対談本「岡村靖幸 結婚への道 迷宮編」の中で女優の桃井かおりさんがご主人のことについてこんなことを言ってます。

「私は彼に教えられたことがあって。それは「なじむ」ということなんです。例えば、いままでの私は、蕎麦やうどんを食べるときズルズルと音を立てて食べることが許せなかったのね。そんなことをされたら箸で手裏剣しちゃう女だったわけ。なんだけど、彼はどうしてもズルってしちゃうんです。でも、知らないうちに完全になじんでしまった。」

「人って、誰と付き合っても、その人の「いいところ」だけと付き合ってますよね。私はそうでした。相手の「ダメなところ」とは付き合ってなかった。だけど、なじんでくると、相手の嫌なところも気にならなくなってくる。ということは、大丈夫なんです。すべてが」

面白いもんですね。生理的に嫌なことも、気付かないうちになじんでしまって、気にならなくなる。

私がこの対談を読んで思ったのは、「なじむ」という言葉を使ったことが素敵だな、ということです。通常でしたら、「慣れる」という言葉を使うような気がします。それを「なじむ」という言葉を使ったことに素敵さを感じる訳です。

「慣れる」という言葉からは、乾いた感じがしますが、「なじむ」という言葉からは、じわっと染み込むような感じがします。桃井かおりさんが「なじむ」という言葉を使ったことに、私はご主人への「愛」を感じます。

私も結婚してから、妻(伊左代さん)がケチ(いえいえ間違いました、倹約家です)ということが分かりました。でも、長年一緒に生活していると、なじんでくるものです。いや、本当は「慣れて」来たのかも(笑)

by AKI

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