仲良し夫婦研究家のAKI(夫)です。結婚相談所を通じて、「ありのままの自分でいられるパートナーシップ」を築くお手伝いをしております。
「ありのままの自分でいられるパートナーシップ」を築くための大事なことの一つに、「パートナーは対等」という意識を持つということがあります。
「対等」という言葉は「相対する双方の間に優劣や上下がない」という意味です。つまり、パートナーとは上下関係がないという意味です。
昔、昭和の時代によく「誰のおかげでメシが食えていると思っているんだー!」とお父さんが叫ぶシーンがテレビドラマでありましたが、お金を稼いでくる方が偉いという感覚がまさに上下関係の最たるものです。
私の場合は、「誰のおかげでメシが食えているか」と問われたら、「メシを作ってくれる妻(伊左代さん)のおかげです」と答えてしまいますけどね(笑)
この上下関係というのは、緊張する関係です。上下関係を維持しなければいけませんので、上の立場からすると逆転されてはいけませんし、メンツを保たないといけません。下の立場からするといつどんな指示が来るか分かりません。上の立場、下の立場ともに気が抜けない緊張した関係にあるわけです。居心地がよいわけはありません。
家庭というのは、リラックスできる、居心地のよい場所を求めるはずです。ということは、上下関係(タテの関係)では難しいということです。つまり、対等という関係(ヨコの関係)ということになります。
婚活中のキャリアウーマンの方で、自分よりも高年収の方を希望される方がいらっしゃいます。それは「尊敬できる人がいい」からです。会社勤めが長くなってきますと、会社内の価値観が主になってきます。会社で尊敬できるのは仕事のできる上司ですので、「尊敬できる人=仕事のできる上司=高年収の人」という図式になってくるわけです。
ただ、そういった関係は上下関係ですので、それを家庭に持ち込むと居心地のよいものにはなりません。
そもそも、何かができないと尊敬できないのでしょうか? 価値がないのでしょうか?
「あなたがいてくれるだけで私は嬉しい」という関係を人は求めているのではないでしょうか?
今年の元旦の話です。元旦の私達夫婦の会話は、老後の延命治療の話でした。
妻(伊左代さん)は「私は、延命治療はしないと決めているのね」ということでした。それを聞いて自分はどうするかなと考えて思ったのは、状況によって違うということでした。「伊左代さんが生きている間は、何でもいいから延命治療を受ける。伊左代さんが先に逝っていたら、延命治療は受けない」というのが自分の答えでした。このことを伊左代さんに話したら、お互い涙が出てきまして、新年は涙ながらの会話からスタートになりました。
一緒にいるだけで幸せ、なーんもしなくても幸せ、こういう幸せが「ありのままの自分でいられるパートナーシップ」なんじゃないかなと思うわけです。
そのベースは、「パートナーは対等」という意識ではないかと私は思います。
by AKI
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FAP療法を知るための本(とても分かりやすく書かれています)
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